リスク管理を第一線に移行する3つの理由

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リスク管理は、金融サービス業界で展開しています。 従来は、リスク管理部門とコンプライアンス部門がリスクを管理していましたが、その責任は第一線へと移行してきています。

PwC の Risk in Review study (総括調査におけるリスク) では、多くの有数の企業がリスク管理を第一線に移行していることが報告されています。 これは、組織のリスクカルチャーを強め、説明責任を果たすことを強化するだけでなく、防衛の種類を補強します。

金融の世界では、リスクはトランザクションが始まった時点に持ち込まれます (例: 顧客がクレジットカードをオンラインで使う時など)。 こうしたリスクは、第二または第三の防衛線で検出されるよりも、第一線で検出される方が、良い結果が得られ、損害が少なく抑えられる場合があります。 そのため可能な限り、金融機関はトランザクションで発生する潜在的なリスクや詐欺の懸念の50%以上を、この第一線で特定することを目指すべきです。

石油や通貨、および何10億ドルもの不正な資金の口座に次ぎ、マネーローンダリングは3番目に大きい業界です。 顧客熟知 (KYC) という手段および統制は、こうしたいかがわしい行為に対して欠くことのできない予防策と言えましょう。 そして、KYC プログラムを成功に導くカギとなるのが第一線のスタッフです。

ここで、組織は、第一線のスタッフをこれらの業務遂行者として見極めているかということが問われます。

“リスクと統制の自己評価を行うことで、組織は、リスクおよび統制と密接にやり取りするスタッフから、毎日、継続的なリスク評価を受け取ることができます”

第一線のスタッフはリスク管理を行う最適な立場にいます

第一線のスタッフは、日常的にその前線にいるため、顧客からのトランザクションを評価、対応する上で最適な立場にいるのです。

第一線に重点をシフトすると、 (第二線と第三線に支えられ)、従業員はより重い責任を課せられ、所有者意識を高めるよう後押しされます。

スタッフは、最も重要なリスクデータを集めることもできます。 リスクと統制の自己評価 (RCSA) を用いることで、組織は、これらのスタッフからリスク評価を継続的に得ることができます。

第一線のリスク管理のメリット

第一線を経由したリスク管理にはカギとなるメリットが3つあります。

  1. 説明責任と意思決定の徹底的な改善

    RCSA の活用で、スタッフはより良い意思決定ができるようになります。 多くの統制手段がトランザクションにおけるリスクと KYC の要件を念頭にデザインされているため、売渡し時点でのデータや洞察が重要になります。 運営スタッフは、動向が正常でないと察知したときに正確に測定する最適な立場にいます。 さらに、いち早く統制内容の弱点を特定、修正することもできます。 責任と権限の委譲が増すにつれ、スタッフはプロとしての判断をしなければなりません。 第一線にいるスタッフは、RSCA アプローチにより、経営陣が優れた意思決定ができる追加的な洞察を提供するフィードバックのメカニズムが得られます。

  2. より高いアジリティ。

    RCSA は、金融機関がより高いアジリティと顧客のニーズへの対応を行いながら、体系的な統制を維持できる価値の高いツールです。 今日の金融機関の展望は劇的に進展しています。新たに規制が加えられ、決まりきったお役所仕事が増えていることがその理由とも言えます。 インターネットの存在で、顧客はより情報通になり、顧客の意識は向上しました。 そのため顧客は、金融機関での対面でのトランザクションからより多くのことを期待しています。 RCSA は、リスクが進展したり、顧客の関心が変化したりすると、将来の顧客とのやり取りをすぐに変更できるよう支援します。

  3. 顧客サービスの改善。

    RCSA により、顧客の行動に関する戦略的知識や洞察を行えるようになります。 これはより良いサービスへとつながり、顧客はこのサービスから満足が得られるようになります。 こうしたデータを元に、顧客とのやり取りの手順が改善されるだけでなく、顧客へのサービスが豊富になります。 RCSA を行う当事者となったスタッフは、これをより健全なブランドへとつなげ、一層優れた顧客サービスができるようになります。

リスク統制の自己評価と HighBond

RCSA は、より権限がある、リスクを認識できる第一防衛線作りに大いに貢献します。 トランザクションでリスクが発生すると、RCSA は、そのリスクを理解し、これに対処する上で十分な情報を確保するよう支援します。 第一線がリスクを理解し、その問題を修正すると、第二線が検証を行います。

テクノロジーは、自己評価プロセスの自動化と効率化を支援します。 また同時に、組織の第二防衛線と第三防衛線を解放します。 これにより、第一線のスタッフが適切に配備され、第一防衛線が補強されることになります。

HighBond は、金融機関による、総合的なリスク管理戦略の一環としての効果的な RCSA の開発、実装を実現します。

ホワイト ペーパー:

金融機関の KRI の基礎事項

以下について学習します。

  • KRI がどのように優れたリスク管理プログラムに適合するか
  • さまざまな指標、その測定対象、目的、利用対象者
  • ワークシートを含む自社専用の KRI の選択方法
  • KRI プログラムを確実にスケーラブルかつ持続可能にする方法

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